米アップルのゴーグル型端末を使って楽しむコンテンツの研究開発を進める

現実と仮想世界を融合するクロスリアリティー(XR)事業を手掛けるSTYLY(スタイリー、東京・新宿)は24日、KDDI、J・フロントリテイリングとXRコンテンツの制作で協力すると発表した。3社でXRコンテンツを制作する組織を作った。米アップルのゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」を使って楽しむスポーツや音楽などのコンテンツの実現に向け研究開発を進める。

XRコンテンツを制作できるプラットフォームを持つスタイリーが運営主体となって、KDDIが通信ネットワーク環境などを用意するほか、Jフロントが消費者起点のコンテンツ開発ノウハウを提供する。XRコンテンツに関する知見を共有したり、ワークショップを開いたりする。

年内をめどに実証実験を実施し、実際にコンテンツを体験できるイベントを開く。今後はXRコンテンツを開発したい企業や制作者の参画も募る。

XRコンテンツの開発に向け事業者を支援する組織をつくった(24日、東京都新宿区)

KDDIとJフロントはスタイリーに出資している。これまでもJフロントの商業施設において飛行技術を競う「エアレース」でXRを使い観戦できるイベントなどを開催してきた。24日に開いた説明会でスタイリーの渡邊遼平執行役員は「音楽やスポーツなどと空間コンピューティングを組み合わせて新しい体験を提供していきたい」と述べた。

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