米首都ワシントンのFRB本部
【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は21日、7月30、31両日に開いた前回の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。出席者の大半は「予想通りのデータが続けば、次回会合で政策緩和を行うのが適切」とし、9月の利下げ決定に前向きな姿勢を示した。雇用情勢を懸念する声も出た。 7月の会合では全会一致で金利の据え置きを決めたが、議事録では数人の出席者が「今回の会合で0・25%の利下げを支持することもあり得た」との考えを示した。今月23日にはパウエル議長の講演が予定されており、雇用情勢や金融政策に関する発言が注目される。 出席者は「物価上昇率が持続的に(目標の)2%に向かっているとの確信を強めた」と指摘。経済成長の鈍化などによって「今後数カ月、物価上昇に下押し圧力がかかり続ける」との見方を示した。一方、一部は米経済について勢いがあると評価し「物価上昇圧力は、しばらく続く可能性がある」との声もあった。
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