大阪 堺市にあるシャープの子会社、SDP=「堺ディスプレイプロダクト」が運営する工場は、テレビ向けの大型液晶パネルの国内唯一の生産拠点でしたが、中国や韓国のメーカーとの競争の激化や、市況の低迷などで業績が悪化し、ことし5月、生産を停止することを決めたと発表していました。

会社によりますと、工場でのテレビ向けの液晶パネルの生産は、21日午後で停止したということです。

この工場をめぐっては、ソフトバンクとの間で一部の土地と施設を、データセンターにするための協議を行うことで基本合意しているほか、KDDIなどとの間でも、工場の一部をAI向けのデータセンターに転用するための協議を進めています。

一方、工場の従業員については、およそ500人が早期退職の募集に応じています。

今回の生産停止で、かつて日本の電機メーカーの主力だったテレビ向けの大型パネルの生産は、国内から姿を消すことになります。

一方、シャープでは、スマートフォン向けなど中小型のパネルの生産は三重県の工場で続ける方針です。

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