レモン果汁調味料「ポッカレモン100」を機能性表示食品としてリニューアルする(21日、東京都渋谷区)

ポッカサッポロフード&ビバレッジは21日、レモン果汁調味料「ポッカレモン100」を機能性表示食品としてリニューアルすると発表した。1日30ミリリットルを12週間続けて摂取することで「高めの血圧(収縮期血圧)を下げる」効果があるとうたう。発売50年を超える定番商品を刷新し、家庭に常備する調味料としての定着を狙う。

このほど消費者庁に届け出を出し、9月2日から中身や値段を変えずに機能性表示食品として販売する。対象は120ミリリットル(税別の希望小売価格は278円)、300ミリリットル(同556円)、450ミリリットル(同605円)の3商品。小型の70ミリリットルは届け出の対象外としている。

消費者の声などからポッカレモン100と血圧との関係に着目して研究を進めてきた。2019年には20〜65歳の154人を対象に、ポッカレモン100を3カ月間摂取する試験を実施した。12週間後、摂取していない人たちと比べて統計的に有意に血圧が下がり、また摂取をやめると血圧が元に戻るとする結果が得られた。

ポッカはレモンに含まれるクエン酸により、血管の柔軟性が向上して血流量を安定させたり、血小板の凝集を抑制して血液の流動性が改善したりしたためと分析する。

ポッカレモン100は1972年に果汁100%となって以降、同社の主力品として成長してきた。健康志向の高まりも背景に24年1〜7月の販売金額は前年同期比6%増と伸長している。刷新後の1年間で同商品の販売数量を5%伸ばす計画だ。

マーケティング本部ブランドマネジメント部担当部長の室晃司氏は「家庭での常備率は現在2割ほど。3〜5年後をめどにお酢と同等の3割まで高めたい」と話す。

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