財務省が25年度予算の概算要求で、国債費として28兆9116億円を計上する方針を固めたことが19日、分かった。過去最大だった24年度当初予算から2兆円近く増やす。日銀の金融政策修正で長期金利が上昇していることを受け、利払い費の計算で用いる想定金利は1.9%から2.1%に引き上げる。
国債費のうち利払い費は24年度予算と比べ12.8%増の10兆9320億円に膨らむ。国債の元本返済に充てる債務償還費は3.8%増の17兆9557億円となる。
金利が上昇すると、利払い費は段階的に増加する。財務省は国債費が27年度に34兆2千億円に達すると試算しており、財政を圧迫する懸念がある。
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