米テックスターズの日本代表に就任した白戸勇輝氏は「日本独自の起業のエコシステム(生態系)をさらに発展させたい」と話す

インキュベーター(起業支援)大手の米テックスターズは19日、日本では初めてとなるスタートアップ向けアクセラレーション(育成支援)プログラムを始めた。支援対象の12社のうち6社が日本企業で、生成AI(人工知能)を活用して漫画作品の海外展開を支援するサマリア(東京・新宿)などを選んだ。

株式出資付きのアクセラプログラム「Techstars Tokyo」は日本貿易振興機構(ジェトロ)や三井不動産と連携し、19日から約3カ月間、東京ミッドタウン八重洲(東京・中央)のビジネス交流施設「イノベーションフィールド八重洲」で開く。残りの6社は米国やインド、フィンランドなどの海外企業を選んだ。

テックスターズが組成するファンドから12社に対して1社あたり12万ドル(約1800万円)を投資する。同社の担当者や新規株式公開(IPO)や売却の経験を持つ連続起業家がスタートアップと面談し、ビジネスモデルの検証や改善を指導する。11月12日には国内外の投資家約300人を招いたピッチイベントを都内で開催する予定だ。

テックスターズは2006年に設立され、世界12カ国、33都市でアクセラプログラムを展開する。これまで4400社以上に投資し、20社のユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)を生み出している。テックスターズ日本代表・マネジングディレクターの白戸勇輝氏は「世界で培った経験を活用し、日本独自の起業のエコシステム(生態系)をさらに発展させたい」と話す。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。