ローソン・ユナイテッドシネマは映画館でコンビニのスイーツやからあげを販売する(24日、横浜市)

ローソン子会社で映画館事業を手がけるローソン・ユナイテッドシネマ(東京・品川)は24日、3月1日の社名変更に伴い、「ユナイテッド・シネマ」などの映画館の名称を「ローソン・ユナイテッドシネマ」に順次切り替える方針を明らかにした。ローソングループの相乗効果を引き出し、利便性を高める狙い。

24日に開催した説明会で方針を示した。ローソン・ユナイテッドシネマは3月1日に、ユナイテッド・シネマから社名を変更した。全国に43ある映画館を順次新しい名称に統一する。

社名変更後に初となる新館として「ローソン・ユナイテッドシネマSTYLE-Sみなとみらい」(横浜市)を26日に開業する。12スクリーン、1050席の全てに音響体験システム「フレックスサウンド」を導入したのが特徴だ。椅子の枕や背部から音と振動が発生し、体全体で音を感じられる。全席にシステムを導入するのは世界で初。利用者は追加料金なしで、この座席を利用できる。

新館ではローソンのスイーツやからあげを販売し、商品を食べながら映画を鑑賞できるようにする。他の映画館でもローソンの食品取り扱いを広げる方針で、エンタメ事業とコンビニ事業で連携を強化する。

ローソンはTOB(株式公開買い付け)で、KDDIの持ち分法適用会社になる予定だ。同日開催した説明会で、ローソン・ユナイテッドシネマの清水俊英社長は「撮影や配信の技術など、通信会社の技術は素晴らしいものがある。そういった技術を人が集まる映画館でもいかしていきたい」と期待を込めた。

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