文章の作成や要約などができる生成人工知能(AI)を業務で活用している国内企業は、17.3%と2割未満にとどまることが分かった。帝国データバンクが16日までに調査結果を発表した。活用を「検討中」とする企業も26.8%あったが「活用の予定がない」は48.4%と半数近くに上った。運用する人材や知見といった社内の態勢を不安視している様子がうかがえた。

 生成AIは業務の効率化などに役立つと期待を集める一方、足元では導入に慎重な姿勢が目立つ結果となった。調査は6月14日から7月5日までインターネットで実施し、中小企業を中心に4705社が回答を寄せた。

 生成AIを使う上での懸念や課題を複数回答で尋ねたところ「AI運用の人材・ノウハウ不足」が54.1%で最も多く、「情報の正確性」が41.1%、「活用すべき業務が不明確」が39.1%で続いた。

 「トラブル時の責任所在など社内的なルール整備」や「著作権・プライバシー保護など法的な規制」、「情報漏えいなどセキュリティー不安」も挙がった。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。