小林製薬は13日、「紅麹(こうじ)」原料のサプリメントによる健康被害問題を巡り、厚生労働省に報告すべきだった死亡事例数が新たに11件あったと発表した。そのうち5件は関連製品を摂取していなかったことを確認し、残り6件を調査する。

消費者の死亡後、遺族から定期購入の停止の申し出があったときなどに、健康被害との関連性を否定できない事例について社内連絡が出来ていないケースがあったという。

小林製薬は健康被害を公表した3月下旬、5人の死亡事例について発表した。その後、死亡例が増えなかったが、6月末に調査対象の死亡事例を新たに76人発表した。それまでの調査では腎疾患での死亡例に焦点を当ててきたが、対象をがんや脳梗塞などにも広げたとした。その後、調査対象の死亡事例数は100人超になっていた。

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