三井住友フィナンシャルグループ(FG)は米独立系証券会社のジェフリーズ・ファイナンシャル・グループへの出資比率を出資当初の4.5%から10.9%に引き上げた。同社の取締役に三井住友FGの中島達社長が12日付で就く人事も決めた。ジェフリーズが13日までに発表した。

三井住友FGはこれまでジェフリーズに議決権を持たない優先株を取得し、2025年までに持ち分を最大15%に引き上げる計画を公表しており、段階的に株式の取得を進めていた。出資比率の引き上げでシナジー(相乗効果)の一段の拡大を目指す。15%の取得を完了する時期は今後検討する。

三井住友FGはこれまでジェフリーズの持ち分法適用会社化にも意欲を示してきた。両社は21年7月に資本業務提携を結び、国境をまたいだM&A(合併・買収)の助言業務などで連携を深めてきた。23年度は三井住友FG傘下の銀行や会社も連携に加わり、M&Aなど100件近い案件で協力が実現した。協業する対象の地域の拡大も進めている。

  • 【関連記事】三井住友、米証券ジェフリーズに追加出資 最大15%に

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。