住友金属鉱山は7日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比25%増の730億円になる見通しだと発表した。従来予想から170億円上方修正した。銅や金の市況が好調に推移し、製錬事業と資源事業の業績が上振れする。売上高は過去最高となる1兆5530億円を見込む。年間配当予想は据え置いた。
セグメント別にみると、製錬は通期の利益予想を5月時点より150億円引き上げた。銅価格の回復などで在庫評価益が発生する。資源も金属価格の上昇で従来予想を80億円上回る。材料は電子部品向けの部材が好調に推移しており、従来予想の40億円の赤字から10億円の黒字になる見通しだ。
7月以降の想定為替レートは期初予想と同じ1ドル=150円と置いた。4〜6月期の実績(1ドル=155.89円)を加味した25年3月期通期の想定レートは1ドル=151.47円になる。
同日発表した24年4〜6月期の連結決算は、売上高が前年同期比11%増の4102億円、純利益は6%増の220億円だった。製錬は銅価格の上昇や円安効果でセグメント利益が4.6倍の277億円となり、生産コストが増え62%減益だった資源を補った。
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