神戸製鋼所が7日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比6%減の240億円だった。電力事業で燃料費の変動を遅れて電気料金に反映する燃料費調整制度による「期ずれ」が収益を圧迫した。鉄鋼事業は市況変動による在庫評価の影響で増益だった。
売上高は1%減の5907億円、経常利益は2%減の350億円だった。鉄鋼事業は鋼材の販売価格と原料価格の差(スプレッド)が円安影響で悪化したものの在庫評価が改善し、経常利益が22%増の127億円だった。電力事業は燃料費調整の期ずれで31%減の120億円だった。機械事業はサービス分野の売り上げが伸び44%増の62億円だった。
25年3月期通期の見通しは据え置いたものの、同日記者会見した木本和彦取締役は「中国で日系自動車メーカーのシェアが落ちている」と述べ、鉄鋼事業などでの環境悪化に警戒感を示した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。