日本酒、焼酎に次ぐ、日本生まれの「第3の酒」が広島から全国、そして世界へ広がろうとしている。ナオライ(広島県呉市)が開発した「浄酎(じょうちゅう)」という酒で、酒蔵から買い取った日本酒を蒸留し、アルコール度数を41度に上げたものだ。蒸留器の内部の気圧を下げ、39度以下の低温で蒸留する独自の技術により、日本酒の味や香りを蒸留後も生かすことに成功した。またアルコール度数を高めたことで、常温保存に向かず劣化が早い日本酒の弱点を克服。海外など遠隔地への流通を容易にした。2023年の浄酎の売り上げは前年比1.5倍に拡大、ホテルのバーや居酒屋など国内250の飲食店で販売実績を重ねるなど、本格的な離陸段階に入りつつある。

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