共英製鋼は鉄筋用鋼材の国内最大手だ

共英製鋼は6日、ベンチャー企業のキノテック(東京・中央)が開発した産業廃棄物のリサイクル手法に関する研究に参画すると発表した。共英製鋼はキノテックに出資もする。研究開発費と合わせておよそ数千万円を投じる。2025年度から大手鉄鋼メーカーなどとともに共同研究に入り、27年度の実用化を目指す。

電炉のリサイクル工程では、鉄スクラップを溶解する際に産業廃棄物が出る。それを精錬して発生する亜鉛は商社や鉄鋼メーカーに販売している。

キノテックは、産業廃棄物から直接、高純度の亜鉛を生産する手法を開発した。工場内でコークスや重油を燃やす工程がなくなり、二酸化炭素の排出を77%削減できる。従来は産業廃棄物を複数工場で段階的に処理しなければ、亜鉛を精錬できなかった。

共英製鋼は共同研究に参加するのに加え、キノテックへ出資する。共英製鋼は出資割合や出資額を明らかにしていない。

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