スクウェア・エニックス・ホールディングスが6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比69%増の106億円だった。売上高は18%減の699億円。前年同期に人気シリーズの新作「ファイナルファンタジー16」など大型タイトルの発売があった反動で売上高が落ち込んだものの、新作発売に伴うゲーム開発費の償却負担や広告宣伝費が減って利益を押し上げた。

スマートフォン向けゲームでも既存タイトルが伸び悩んだが、一部のゲームを終了するなど運営費用を減らしてコストを下げた。ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント事業の売上高は30%減の439億円、営業利益は前年同期比3.6倍の97億円だった。

メディアミックス展開が奏功した「黒執事」「薬屋のひとりごと」などのコミックスが紙媒体、デジタル販売ともに人気で、出版事業の売上高は前年同期比16%増の69億円、営業利益は17%増の24億円だった。

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