タカラトミーが6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比39%増の25億円だった。5月に発売した「名探偵コナン」のトレーディングカードゲームなど、大人を含めた幅広い年代を対象とした商品が国内で好調だった。在庫の配置を見直すなど物流改善も奏功し、コストを押し下げた。
売上高は24%増の535億円、営業利益は66%増の41億円だった。売上高、営業利益、経常利益は4〜6月期として過去最高だった。
23年7月から展開を始めた現代版ベーゴマ「ベイブレードX」は大人も参加できる大会の開催などで販売を拡大。トレーディングカードゲームやベイブレードを含めた「アクショントイ」の売上高は37%増の97億円だった。
子会社のタカラトミーアーツ(東京・葛飾)が販売するポケットモンスターのぬいぐるみや、海外展開が広がったカプセルトイ「ガチャ」も好調だった。インバウンド(訪日外国人)需要の高まりを受け、キャラクターグッズを扱う小売事業店「キデイランド」も販売を伸ばした。
同社の玩具は中国やベトナム、タイなどの工場で製造して国内に輸入している割合が多いという。伊藤豪史郎最高財務責任者(CFO)は「円安は良い方向ではなかった」と話し、円高による業績改善に期待を見せた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。