食品製造小売りのサンクゼールが6日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比78%減の7900万円だった。原料高騰や物流コスト上昇が続く中、自社製造品を中心に原価低減が追い付かず大幅な減益となった。

売上高は4%減の45億円、営業利益は83%減の8700万円だった。22年から原材料高による値上げが続いたが、23年から各ブランドで一部商品の値下げを始めた。製造工程や原材料の見直し、卸価格の修正などで利益確保を進める一方で「想定以上に原価高騰が進んでいる」といい、取り組み効果が現れるのは第2四半期以降と説明する。

売上高の約7割を占める店舗分野では、4月の既存店売上高が前年同月から2割減と前年同時期にメディア露出によって売り上げが伸びた反動が出た。大手小売りチェーンへの販売も苦戦しているという。

25年3月期の連結業績は売上高が前期比9%増の209億円、純利益は6%増の8億6400万円と従来予想を据え置く。

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