日本マクドナルドホールディングス(HD)が6日発表した7月の既存店売上高は前年同月比1.6%減と、49カ月ぶりに前年実績を下回った。7月19日にシステム障害による店頭レジの不具合が発生し、全国約3000店のうち約3割の店舗で一時営業を停止したことが響いた。2023年7月よりも休日が2日少なかったことも客数を押し下げた。
既存店客数は前年同月比2.1%減、客単価は0.5%増だった。客数の前年割れは23年11月以来8カ月ぶり。全店売上高も0.2%減と49カ月ぶりのマイナスとなった。
日本マクドナルドは7月19日午前からレジの不具合で一時、約3割の店舗で営業を休止した。同日午後5時時点で障害が発生した店舗の約半数で営業を再開したが、休止した店全てが再開したのは7日後の26日と影響が長引いた。店頭レジのほかスマートフォン注文や宅配など販売経路が多岐にわたり、システムが複雑になったことが問題解消に時間がかかった要因としている。
日本マクドナルドは7月の休日が前年同月より2日少なかったことも既存店売上高を4%程度押し下げる要因になったと説明している。
日本マクドナルドは新型コロナウイルス禍前からスマホ注文システムの整備や宅配、ドライブスルー対応店の拡充などで利便性を高め、コロナ禍で拡大した持ち帰りや宅配の需要を取り込んできた。
さらに22年以降4度実施した値上げで客単価上昇が続き、20年7月から24年6月まで48カ月連続の増収を維持していた。24年1〜6月期の既存店売上高は前年同期比7.1%増だった。
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