【ニューヨーク共同】5日のニューヨーク債券市場で2年債の利回りが10年債を下回り、償還期間の短い国債の利回りが長い国債の利回りを上回る「逆イールド」と呼ばれる現象が一時的に解消された。ロイター通信によると、解消は2022年7月以来。  逆イールドは景気後退の予兆とされているが、米国では異例の逆イールド現象が長く続いていた。  この日は米国の景気減速への懸念から米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な金融緩和に乗り出すとの見方が拡大。金融政策の影響を受けやすいとされる2年債の利回りが一時3・65%台まで低下した。  債券は通常、満期までの期間が長いほど利回りが高くなる。将来の価格変動などを見通しづらくなるため、投資家が高い利回りを求めることが背景にある。  5日午後5時現在の利回りは2年債が3・90%、10年債が3・78%だった。


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