移転方針を表明した鹿児島サンロイヤルホテル(鹿児島市)

鹿児島市の老舗ホテル、鹿児島サンロイヤルホテルを運営する鹿児島国際観光(鹿児島市)は、老朽化などにより市内に移転する方針を明らかにした。移転先は鹿児島県の新体育館建設予定地近くの県有地を想定しており、県に土地貸し付けの要望書も提出した。

同社は鹿児島市や県が出資する第三セクターで、臨時取締役会を2日に開いて事業計画の見直しを協議した。同ホテルは創業から51年が経過して施設が老朽化しているほか、耐震工事に約50億円が必要になるという。現地で建て替えるより新候補地で新築した方が経営上も効果があると判断した。

同ホテルは鹿児島市の中心部からやや南に位置する与次郎地区にある。新候補地は市中心部に近い住吉町にあり、「(県の新体育館である)スポーツコンベンションセンターとの連携や中心市街地との相乗効果の創出に貢献できる」(下津昭則社長)として塩田康一知事に要望した。

塩田知事は「鹿児島国際観光の考えを聞いた上で対応を検討したい」とのコメントを発表した。

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