60歳の定年を迎えた嘱託社員が対象で、週休3日や時短勤務などを認める

大東建託が9月からシニア社員の再雇用について新たな制度を導入することが分かった。60歳の定年を迎えた嘱託社員が対象で、週休3日や時短勤務などを認める。家庭の事情や本人の体調などに配慮して、柔軟な働き方を提供することで人材の定着を図る。

大東建託では60歳以降に定年延長か再雇用を選択する。現在はどちらも週5日の7時間半のフルタイム勤務が前提だ。9月からは再雇用で1日の勤務時間を6〜7時間半として、30分単位で調整できるようにする。週休も2日か3日で選べる。

人手不足が進む不動産や建設などの業界にとってシニア人材の活用は急務だ。大東建託によると、定年を迎え退職を選んだ元社員の多くが「働きたいが体力、精神的に今まで通りは辛い」と感じていたという。親の介護などで時間的な余裕が少ない人もいる。熟練社員がより長く働ける環境を整備し、若手の育成など教育係としての役割も担う。

シニア世代には家庭での介護経験を仕事で生かしたいと望む社員もいる。将来に備えて技術を身につけたいという声も少なくない。そこで、介護や保育などを扱うグループ会社へ、介護スタッフとして転籍する制度も併せて導入する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。