大手金融グループ3社が、2日までに発表したことし6月までの3か月間の決算によりますと、本業のもうけを示す業務純益は
▽三菱UFJフィナンシャル・グループが前の年の同じ時期より21%増えて6781億円
▽三井住友フィナンシャルグループが31%増えて4688億円
▽みずほフィナンシャルグループが32%増えて3287億円
となり、いずれもこの時期としては過去最高となりました。

これは、国内企業の間で、デジタル化や脱炭素に向けた設備投資や買収などの資金需要が高まったことや、アメリカなどの海外で貸し出しで利ざやが改善し円安を背景に日本円に換算した収益が膨らんだためです。

また日銀がことし3月、マイナス金利政策を解除し、国内でも貸し出しの利ざやが改善したことで、各グループの業務純益は
▽三菱UFJはおよそ150億円
▽三井住友もおよそ100億円
▽みずほは110億円から120億円程度
それぞれ増えたとしています。

日銀は7月31日、追加の利上げを決めて政策金利を0.25%程度としていて、大手金融グループ3社は、金利がある環境のもとで今後、さらなる収益の押し上げを見込んでいます。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。