川崎汽船が2日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比97%増の725億円だった。中東情勢の緊迫化を受けてコンテナ船の運賃が上昇し、コンテナ船事業を手掛ける持ち分法適用会社の利益が寄与した。
売上高は21%増の2676億円、経常利益は59%増の748億円だった。半導体不足などの解消を受け自動車メーカーが生産を回復し、自動車船の輸送需要が堅調だった。ドライバルク(ばら積み船)は東アジア向けの鉄鉱石やボーキサイト輸送が底堅かった。
5月に発表した上限1000億円の自社株買いは7月下旬までに取得株数が上限に達したため終了した。さらなる株主還元について、山鹿徳昌取締役は2日のオンライン記者会見で「キャッシュフローを確認した上で、どのように使うのが企業価値向上に資するか速やかに検討する」と話した。
25年3月期の連結業績は7月25日に上方修正していた。今期の連結売上高は前期比6%増の1兆200億円、純利益が2倍の2100億円を見込む。
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