電力会社が個人向け店舗を開業するのは珍しい(23日、名古屋市)

中部電力販売子会社の中部電力ミライズは23日、個人向け店舗の1号店をイオンモールナゴヤドーム前(名古屋市)に開業した。太陽光発電や蓄電池など、住宅の脱炭素化につながるような住設機器を展示・販売する。省エネ住宅の施工の相談を受け付けるほか、工務店やハウスメーカーの紹介も手掛ける。

中部電力ミライズによると、電力会社が直営で個人向け店舗を手掛けるのは「全国的に見ても極めて珍しい」という。

中部電力ミライズの神谷泰範社長は開店の式典で「顧客との実際の接点を確保していきたいとは従前から考えていた。この店舗は従来の電力会社から変わっていく象徴だ」と話した。1号店の状況を見ながら、2号店以下の出店も検討する。

店舗では太陽光発電を導入した際の電気の流れをパネルなどを使って紹介するほか、ハイブリッド給湯器やガス衣類乾燥機などガスを使った機器も販売する。店頭のタブレットに表示されるアバター店員を通して、家庭の電気・ガス契約についての諸手続きができる「アバター受付」も設置する。

ファミリー層などの集客を見込んでおり、2024年度で3億円の売上高を目指す。

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