米社の買収で腎疾患を中心とした創薬技術の向上を狙う

大塚ホールディングス傘下の大塚製薬は1日、米創薬スタートアップのジュナナ・セラピューティクスを買収すると発表した。買収額は8億ドル(約1200億円)で、開発品の進捗に応じて最大3億2500万ドルを同社の株主に支払う。2024年7〜9月期に完全子会社化する予定で、腎疾患を中心とした創薬技術の向上を狙う。

ジュナナ社は2017年設立で、マサチューセッツ州ボストンに本社を置く。開発品には治療に有効な手立てが少ないフェニルケトン尿症の候補薬がある。独自の創薬プラットフォームに強みがあり、自己免疫疾患や希少疾患など創薬が難しいとされる領域で成果を出してきた。

大塚製薬は「ジンアーク」など腎臓の治療薬を複数開発してきた。ジュナナ社と同じくボストンに拠点を置く子会社との研究の相乗効果も見込んでいる。

大塚HDの2024年12月期通期の業績に対する影響は軽微という。詳細な影響については確定し次第、開示するとしている。

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