トヨタ自動車が1日発表した2024年4~6月期決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が1兆3084億円(前年同期比16.7%増)となり、過去最高を更新した。「型式指定」を巡る認証不正問題などで国内販売が低迷したものの、北米などでの販売は好調だった。円安も利益を押し上げた。
売上高は11兆8378億円(同12.2%増)だった。決算に関わる連結販売台数は225万台で、前年同期より3.2%減った。不正や品質問題で生産が滞った国内では20.8%減ったが、北米、欧州、アジアなどの主要市場では増加した。とくにハイブリッド車(HV)が好調だった。
期間中の平均為替レートは1ドル=156円で、前年同期(1ドル=137円)より円安が進んだことから、営業利益が3700億円ふくらんだ。労務費や研究開発費などが増えたものの、値上げによる増益効果もあった。
25年3月期(通期)では、売上高46兆円(前期比2.0%増)、営業利益4兆3千億円(同19.7%減)の見通しを据え置いた。(大平要)
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