見た目は海鮮丼そっくり。でも、一口食べると味はあま~い。そんなケーキを、三重県名張市東田原の「お菓子のブティック モンパクトル」が8月に売り出す。

 ケーキは直径8センチほどのどんぶり入り。上にのせるのは、イチゴゼリーでできた大トロ、オレンジゼリーのとろサーモンやイクラ、牛乳のゼリーのイカ、ミカンのウニや洋梨のホタテなど計8種類。ご飯の部分はコーヒー風味のスポンジに生クリームをはさんだ。

 パティシエ歴7年になる杉本真大(まさひろ)さん(25)らが1カ月がかりで完成させた。「大トロやトロサーモンは、牛乳のゼリーで白い筋を表現してこだわりました」。生クリームのわさび、魚形のしょうゆ入れも添えるこだわりぶり。しょうゆ入れの中身は、上から回しかける黒蜜だ。

 同店はコロナ禍の2022年から、「外出自粛でも家庭で楽しめるものを」とカツ丼やうな丼、年越しそば、麻婆飯などにそっくりなケーキを作ってきた。「そっくり度」のハードルがどんどん上がる中、見た目が華やかな海鮮丼を大石成子社長らが発案した。

 出来栄えを杉本さんは「自信作です」と強調。「(見た目と味が違うので)きっと頭の中が混乱しますよ」

 発売期間は8月1~31日。1個1080円(税込み)。前日までの予約優先。月曜定休。問い合わせは同店(0120・48・6636)へ。(小西孝司)

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