厚生労働省は31日、中小企業向けの年金制度を拡充する案を社会保障審議会の部会に示した。個人で掛け金を拠出して運用する個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」に入っている従業員に対し、企業側が掛け金を上乗せできる制度の対象を拡大する。これまで企業年金制度を持つ場合は対象外だったが、一部で両制度の併用を認める。

 中小企業の従業員が老後の資産を形成しやすくするのが狙い。2025年の通常国会への関連法案提出を目指す。

 中小企業側が従業員の掛け金に上乗せして拠出する仕組みは「イデコプラス」と呼ばれる。自前の年金制度がなく、従業員300人以下の企業が対象。

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