西部ガスホールディングスが31日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比27%減の18億円だった。液化天然ガス(LNG)価格の下落による原料費調整で、ガス料金の単価が下落したことが響いた。4期ぶりの減収減益となる。不動産事業は好調だったが補えなかった。

売上高は5%減の585億円だった。主力の都市ガスは単価下落に加え、販売量も卸供給の落ち込みが響いて1%減少した。最終の需要家である工場の稼働減などが要因という。不動産事業は分譲マンションの販売戸数が増え、売上高は18%増、営業利益は69%増と大きく伸びた。

加藤卓二社長は31日の記者会見で「中期経営計画の最終年度だ。冬の需要期に向け、グループ一丸となって気を引き締めていく」と話した。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高が1%増の2600億円、純利益は19%減の50億円を見込む。25年3月期を最終年度とする中計では経常利益を3カ年合計で250億円にするとの目標を掲げた。今期は80億円の見込みとしており、想定どおり着地すれば達成できる。

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