大手電力10社の2024年4~6月期連結決算が31日出そろい、北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、九州の8社の純利益が前年同期より減少した。沖縄の純損益は赤字が続いた。火力発電の燃料費の変動を遅れて電気料金に反映する「燃料費調整制度」による差益が縮小したことが響いた。

 前年同期はロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料費高騰の一服を背景に差益が膨らみ、東京と沖縄を除く8社が4~6月期の過去最高益を記録したが、一転した。

 一方、原発の高稼働が続いた四国の純利益は前年同期比2.0倍の240億円と最高益を更新した。

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