自社の環境戦略などを説明する田川チーフサステナビリティオフィサー(29日、横浜市)

日産自動車は31日、同社として初の統合報告書を発行したと発表した。2027年3月期まで3カ年の中期経営計画の説明のほか、30年に向けた二酸化炭素(CO2)の削減目標などを盛り込んだ。報告書の発行を通じ、投資家や顧客などに向け広く自社の活動を示す。

日産は再生可能エネルギーの活用などを通じ、車両1台の製造時のCO2を30年までに52%削減する目標を掲げた。原料調達から廃棄までの「ライフサイクル」のCO2は30%の削減を目指す。

統合報告書の発行などに伴い、日産はサステナビリティー関連の取り組みの記者説明会を31日までに開いた。チーフサステナビリティオフィサーの田川丈二専務執行役員は「グローバルに競争力を高め、全ての事業を持続可能でインクルーシブ(包摂的)なものにする」と強調した。

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