日本精工は円安効果で増収増益を確保した

日本精工が29日発表した2024年4〜6月期の連結決算(国際会計基準、継続事業ベース)は、営業利益が前年同期比42%増の58億円だった。産業機械向け軸受けは設備投資の回復が遅れて低調、自動車向けの軸受けは前年同期並みだったものの、期中平均の為替レートが1ドル=約156円と大幅な円安に振れ、円換算した収益が膨れた。

売上高は7%増の2004億円だった。産業機械向けは6%強の増収だった。米州がメンテナンスや為替影響で増収だったほか、中国で電機や鉄道向けが伸びた。自動車向けは、国内では認証不正問題を受けた生産・出荷停止の影響があったものの、米国で自動車販売が回復、円安効果もあって6%弱の増収だった。

25年3月期通期の連結業績予想は据え置いた。売上高(継続事業ベース)は前期比4%増の8200億円、営業利益(同)は31%増の360億円を計画する。非継続事業を含めた純利益は2.2倍の190億円の見通し。

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