販売単価の下落や販売量の減少が響き最終減益に

大阪ガスが26日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比49%減の307億円だった。ガスの販売単価が下がり、販売量も減った。原燃料の液化天然ガス(LNG)の下落が販売価格に遅れて転嫁される「期ずれ差益」の縮小も響いた。

売上高は8%減の4709億円、営業利益は61%減の287億円だった。ガスの販売量は気温の高い日が多かった影響から家庭向けで減ったほか、業務用でも一部の顧客の設備稼働が停滞し振るわなかった。為替の円安で米国のLNGプロジェクトなど海外事業は増益となったが、補えなかった。

ガスや電気の販売料金は原燃料の価格が数カ月遅れで反映されて決まる。前年同期は、ロシアのウクライナ侵略によって高騰していた資源価格が一転して下落し、原燃料費が下がる一方で販売価格は高いままとなった。24年4〜6月期はLNG価格が安定したため、期ずれ差益が縮んだ。

2025年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は5%減の1兆9860億円、純利益は16%減の1120億円を見込む。

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