ルネサス株は25日に一時ストップ安となった(ルネサスの半導体が組み込まれた基板)

決算シーズンが始まりました。サプライズ決算となったのがルネサスエレクトロニクスです。2024年1〜6月期に連結純利益(国際会計基準)が前年同期比29%減となり、25日の発表後の株価は一時、制限値幅の下限(ストップ安)水準まで下げました。人工知能(AI)ブームで沸く半導体企業でも、自動車や産業機器などは恩恵が小さい状況が見えてきました。電機セクションの1週間を振り返ります。

  • ・ルネサス、1〜6月29%減益 一時ストップ安に
  • ・ルネサス「見誤った」半導体需要 時価総額7600億円減
  • ・浜松ホトニクス、レーザー工場新棟完成 増産は遅れも
  • ・富士電機が上方修正、25年3月期純利益7%増 保有株売却

企業決算、円安修正に警戒感

キヤノンは25日、2024年12月期の連結純利益(米国会計基準)の見通しを上方修正しました。円安が658億円の上振れ要因となります。一方、足元では為替が円高・ドル安の方向に進むことが意識されています。日本航空電子工業は24日に4〜6月期が営業増益となる連結決算を発表しましたが、翌25日の東京株式市場では円高・ドル安の進行を警戒され、株価は9%下落しました。

  • ・キヤノン、純利益27%増に上振れ 24年12月期印刷伸び
  • ・航空電子の4〜6月期、純利益25%増 車載向け伸びる
  • ・航空電子の株価、一時9%安 円高進行に懸念

日立、「白くまくん」生産売却

家庭用エアコンの日本国内の販売事業は日立子会社が引き継ぐ

日立製作所が米ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)との空調合弁会社の保有株を独ボッシュに売却します。日立の注力するデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業との相乗効果が事業再編の基準となります。ブランドの「白くまくん」の行方も関心の的となっています。

  • ・日立ジョンソン、「白くまくん」国内生産拠点を維持
  • ・日立「白くまくん」売却、DXで選別 業務空調は取り込み
  • ・日立、家庭用エアコン「白くまくん」生産売却 ボッシュに
  • ・日立の空調合弁買収、ボッシュ会長「アジアに成長機会」

その他のニュース

AI

  • ・村田製作所、蓄電容量2倍のコンデンサー AIサーバー向け
  • ・NVIDIA、次世代AI半導体で中国向け準備 ロイター報道
  • ・ラピダス支援、岸田首相「早期に法案提出」 半導体量産
  • パソコン・スマホ
  • ・レノボ、3年内に全PCでAI搭載 国ごとの規制対応
  • ・6月パソコン出荷台数、5カ月ぶり減 個人向け不振
  • ・太陽誘電、スマホ向け新部品を量産 写真を高画質に
  • ロボット
  • ・ソニーG、ロボ犬「aibo」25%値上げ 原材料高で
  • エネルギー
  • ・パナHD、26年に「発電するガラス」事業化 2年前倒し
  • 白物家電
  • ・6月の白物家電出荷額、3カ月ぶり減 エアコンは好調
  • ・シャープ、エジプトに冷蔵庫工場 現地企業と合弁
  • ・シャープの自動調理鍋、3割時短の新モデル 8月22日発売
  • 美容機器
  • ・パナソニック、髪の悩み別に機能選べるドライヤー
  • ・顔に押し当てるだけでたるみ改善 ヤーマンが美顔器
  • 業務用機器
  • ・エプソン販売、業務用プリンター新機種 色数増やし鮮明
  • ・パイフォトニクス、工場安全照明で海外攻め 名証上場へ
  • 防衛
  • ・三菱電機、米防衛大手と供給契約 米海軍に装備品納入
  • インフラ
  • ・日立、シンガポールで高層住宅向けエレベーター450台納入
  • ・日立、米都市鉄道車両1100億円受注 現地で200両製造
  • エンタメ
  • ・ソニー音楽会社、ファンドから1100億円調達 版権買収で
  • 事業再編
  • ・サンケン電気、米子会社アレグロ株を20%売却
  • ・サンケン電気、米子会社株の売却価格決定 1370億円に
  • 企業決算
  • ・韓国SK、4〜6月営業益6026億円 生成AI向け好調
  • ・富士通の純利益4倍 4〜6月、DXでITサービス好調
  • ・ニデック純利益48%増、1850億円に上振れ 25年3月期
  • ・タムロンの純利益50%増に上振れ 1〜6月、レンズ好調
  • ・SCREEN、25年3月期純利益750億円に AI半導体向け好調

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。