26日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が650ドル超値上がりした。米国のインフレ(物価高)の鈍化を受け、早期の利下げ期待から株式が買われた。取引時間中には800ドル超上昇する場面もあった。
ダウの終値は、前日より654.27ドル(1.64%)高い4万0589.34ドルだった。このところ値下がりが続いていた大手IT企業の株も買い戻され、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は4日ぶりに上昇した。
米商務省が26日朝に発表した6月の個人消費支出(PCE)の物価指数は、前年同月より2.5%上昇した。前月の2.6%から鈍化し、米連邦準備制度理事会(FRB)が目指す2%に近づいた。PCEの物価指数は、FRBが金融政策を決めるうえで重視している。
PCEの発表を受け、FRBが9月にも利下げを始めるとの見方が広がった。高金利は景気を冷やすが、早期に利下げされれば、底堅い景気を維持できるとの期待から株式が買われた。(ニューヨーク=真海喬生)
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