JETROが26日公表した「世界貿易投資報告」によりますと、去年1年間の世界の貿易額は推計で23兆1144億ドルで、前の年より4.9%減少し、コロナ禍の2020年以来、3年ぶりに減少しました。
アメリカと中国の間でスマートフォンや半導体の集積回路などの貿易が減少したほか、紅海周辺ではイエメンの反政府勢力フーシ派による船舶への攻撃で輸送の遅れやコスト上昇の影響が出るなど、地政学的な要因が背景にあるとしています。
また、世界的な物価上昇で耐久消費財などの需要が低迷し、先進国を中心に輸入の数量や金額が減少する傾向もみられたということです。
JETROの石黒憲彦理事長は記者会見で「経済安全保障の流れでは各国の措置に気をつけないといけないが、過度に萎縮する必要はない。われわれも的確な情報を提供するので、分析して正しい攻めの判断をしてほしい」と述べました。
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