太陽誘電は電気抵抗を1割減らしたインダクターを量産する

太陽誘電はスマートフォンの電子回路内の電流を一定に保つ電子部品「インダクター」の新製品の量産を始めたと発表した。内部設計と材料を見直し、流せる電流を従来より20%増やした。スマホの大きさを変えずに写真の画質を高められるという。

電子回路が正常に作動する電流の最大値を3.6アンペアにふやした。スマホでより高精細な写真や動画を撮るには電流の量を増やす必要があり、そのためにはインダクターも大きくする必要があった。許容電流が増えたことで、大きさを変えずに性能を上げることができる。電気抵抗を従来品と比べ1割減らした。

インダクターは一般的なスマホに最大50個ほど搭載する。子会社の和歌山太陽誘電(和歌山県印南町)で5月から量産を始めた。

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