関西エアポートが25日発表した2024年1〜6月の関西国際空港の外国人旅客数(国際線)は、前年同期比70%増の910万人だった。新型コロナウイルスの感染拡大前の19年の874万人を上回り、過去最多を更新した。年前半に円安・ドル高が進行したことが、訪日客数の増加を後押しした。
国別の旅客数では中国の戻りが鈍かった。景気減速や日中関係の悪化など影響が大きかったが、足元では直行便の便数も増え19年比で7割程度まで戻った。7月25日に中国・青島航空が関空―青島間で初就航するなど、便数もさらに増加し旅客数の回復基調は強まるとみられる。
同時に発表した6月の関空国際線の外国人旅客数(国際線)は、前年同月比48%増の162万人と単月で過去最多だった。これまでの最多だった24年4月を上回った。一方、ドル高による割高感から海外への旅行需要が減少し、日本人の旅客数は伸び悩んでいるという。
25年4月の国際博覧会(大阪・関西万博)開幕に向けて、関空では受け入れ態勢を強化する。保安検査場の増床や入国審査場の新設などターミナル1の改修を進め、25年春以降には1時間当たりの発着回数の上限も3割増える予定だ。
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