南都銀行は25日、ビジネスプランコンテスト「ナントサクセスロード」のスタートアップ部門の最優秀賞に、観光・飲食アプリ開発のRelyon Trip(リリオントリップ、大阪市淀川区)を選んだ。訪日外国人向けのハラル食対応店のデジタル地図作成や、文化・観光施設へのキャッシュレス寄付などの事業内容が評価された。南都銀としては初の新興支援の取り組みで、今後も表彰企業4社のプランの事業化を後押しする。
同日、奈良市で最終発表会と表彰式が開かれ、自治体やベンチャーキャピタルの関係者など100人近くが参加。式後は参加者による交流会もあった。
コンテストでは奈良県や周辺地域の社会課題の解決を目指すスタートアップを全国から募集し、計47の応募があった。書類や面談による審査を通過した4社には、2月から約半年間、個別にメンターをつけて集中支援する「アクセラレーションプログラム」を提供した。
表彰式であいさつしたRelyon Tripの西村彰仁社長は「まだスタートラインに立ったばかり。これから奈良の観光の発展に向けて頑張っていきたい」と抱負を述べた。南都銀の橋本隆史頭取は「いずれも地域の課題解決につながり、持続可能な地域社会の実現に向けたプランだった。今後も各社の事業の成長を支援したい」と話した。
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