ワイン用ペットボトルを従来品から4.5グラム軽い53.5グラムにした

キリンホールディングス(HD)傘下のメルシャンは、1500ミリリットルのワイン用ペットボトルを従来比7.7%軽くしたと発表した。58グラムから4.5グラム軽い53.5グラムとなり、同じサイズでは同社で最軽量となる。軽量化により、年間で約107トンのPET樹脂使用量と約530トンの二酸化炭素(CO2)排出量削減を見込む。

ペットボトルはキリンHDのパッケージイノベーション研究所が開発した。ボルドー型と呼ばれる肩のある形を維持しながら、軽くした。7月から順次切り替える。

メルシャンは2010年にペットボトル入りワインの製販を始めた。22年からは従来比5グラム軽い29グラムの720ミリリットルのワイン用ペットボトルを採用している。ペットボトル入りワインについて、消費者からは「軽くて持ちやすい」「割れにくい」といった声があり、支持が広がっている。

ペットボトルは酸素や水蒸気を透過しやすい特性を持つ。キリンHDは酸化を防ぐため、ペットボトルの内側に施す薄膜技術を開発。気体の透過を防ぐことで、ワインを長時間新鮮な状態で保てるようになった。

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