発売当時のモンチッチ

 ぬいぐるみや人形、雑貨などをつくる玩具メーカー「セキグチ」。サルをモチーフに開発した看板商品の「モンチッチ」は、愛らしい表情が世界で人気を集めるぬいぐるみだ。発売から50周年を迎えた。(共同通信=川村剛史記者)

 1918年、関口友吉が現在の東京都葛飾区でセルロイド製人形の製造販売会社を設立。戦後、ソフトビニール製やぬいぐるみの製造も始めた。

 生まれたてのサルをイメージしたぬいぐるみ「くたくたモンキー」、指を口にくわえたソフビ人形「マドモアゼルジェジェ」を経て、1974年にモンチッチを発売。体は柔らかいぬいぐるみ、顔と手足は表情豊かに表現できるソフビ製だ。両者の特長を合わせた珍しさもあって大ヒットした。

 翌年から海外で販売し、欧州や米国でも人気に。1985年ごろに国内販売を終了したが、復活を望む声を受けて1996年に再開。「さまざまなイベントでファンを増やし、地元の観光促進にも一役買っています」(広報担当者)

 中国など30カ国以上で、累計7千万個を販売。ほかにもスヌーピーなどのライセンス商品を多く手がけている。

モンチッチのファン向けイベントで交流を楽しむ親子=2023年1月、JR東京駅
1972年に発売したぬいぐるみ「くたくたモンキー」
1973年に発売したソフトビニール製人形「マドモアゼルジェジェ」
創業者の関口友吉と妻

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