ANAホールディングス(HD)傘下のANA X(東京・中央)は22日、旅行関連のサービスを刷新すると発表した。ANAのサイトや各種アプリから宿泊やレンタカーなどを一括で予約しやすくする。新型コロナウイルス禍後に個人旅行の人気が高まっていることに対応する。
3月下旬に宿泊予約の機能を強化した。シンガポールの旅行予約サイト「アゴダ」やリクルートの宿泊予約サイト「じゃらん」と連携し、予約ができる施設の数を従来の約3000から約1万2000に増やした。航空券を買わない人も対象とし、関東近郊などANA便が就航していない場所にも広げた。
24年夏にはANAのサイトやアプリから国内のレンタカーの予約もできるようにする。25年3月末までに旅行先でのレジャー体験やゴルフに加え、海外のホテルやレンタカーの予約にも対応させる。利用する全てのサービスでマイルがたまり、使うこともできる。
新型コロナ禍後は、パッケージツアーよりも個人旅行の人気が高まっている。ANA Xの森田将裕旅行事業推進部長は22日の発表会で、「航空券を直接買う人が増える中、ANAサイト来訪者への個人旅行販売を(事業の)柱にしたい」と語った。
現在はANAサイト上で航空券を買う人(日帰り除く)のうち、サイト上で宿泊まで予約する人は2%にとどまる。26年度には6%まで高める。
ANAは、顧客が旅行に関する様々なサービスをまとめて利用できる「TaaS(タース、Travel as a Service)」と呼ぶ取り組みに力を入れている。
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