カスハラ被害があったと回答した企業の業種別割合

 帝国データバンクは23日、カスタマーハラスメント(カスハラ)被害の有無を企業に尋ねた調査の結果を公表。直近1年間に被害があった企業は全体の15・7%だった。業種別では小売りが34・1%と最も多く、金融が30・1%、不動産が23・8%、サービスが20・2%で続いた。  調査は6月17~30日に実施し、1万1068社が回答。帝国データの担当者は「個人を取引の対象とする業界が比較的高い割合で並んだ。カスハラの基準を明確にし、許さない雰囲気を醸成することが重要だ」と指摘している。  被害があったと回答した企業からは「一方的に事実無根の悪評をインターネットに書き込まれ、対応に苦慮している」(大阪府の小売業)、「自分のわがままを押し通そうとし、思い通りの結果にならないと罵倒する年配の方が多い」(鹿児島県の金融業)などの声が聞かれた。  カスハラ被害が「なかった」と答えた企業は全体の65・4%、「分からない」は18・8%。「どこまでの発言、行為がカスハラに該当するのか不明で判断しづらい」といった意見も目立った。


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