スズキは農業スタートアップに出資しロボット台車の開発を進める

スズキは23日、農業スタートアップのエムスクエア・ラボ(静岡県牧之原市)に出資したと発表した。出資額や出資比率は非公表としている。農作業向けの軽トラックに強みを持つスズキは農業分野に参入しており、エムスクエアとの協業でロボット台車の活用など農業の省力化を進める。

エムスクエアの第三者割当増資を引き受けた。同社は青果物などの生産者と需要家をつなぐ集配システム「やさいバス」などを手掛ける。両社は農薬散布や搬入などを担うリモコン式のロボット台車を共同開発している。スズキが電動車いすの技術や部品を活用して製造し、エムスクエアがソフトウエアなどを手掛ける。

スズキは2015年から農業分野に参入し、自動運転技術やロボット台車の活用などで軽トラックの主な利用者である農家を支援している。エムスクエアへの出資でロボット台車の開発を加速し、高齢化や人材難で悩む農家の需要を取り込みながら社会課題の解決に取り組む。

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