2003年7月、上海市内のホテルで合弁事業についての合意文書に調印する新日本製鉄(当時)と宝山鋼鉄の首脳(共同)

 日本製鉄が中国鉄鋼大手の宝山鋼鉄との合弁事業を解消することが23日、分かった。中国の自動車市場では電気自動車(EV)台頭によって日本のメーカーは販売が苦戦しており、成長が見込めないと判断したとみられる。  日鉄と宝山鋼鉄は2004年、自動車用鋼板を製造販売する合弁会社を設立した。合弁契約の期間は20年で、今夏に期限を迎えるのを前に、日鉄は合弁を解消する方針を固めた。  日鉄は1970年代、日中経済協力の象徴として中国に技術協力し、中国鉄鋼産業の近代化に貢献した。


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