アステラス製薬は椎間板変性症の治療で大阪大と共同研究する

アステラス製薬は22日、米国子会社2社と大阪大学が椎間板変性症に対する軟骨細胞医療で共同研究契約を結んだと発表した。iPS細胞や胚性幹細胞(ES細胞)を活用する。大阪大のもつ軟骨組織の作製ノウハウをもとに、新たな治療法を模索する。

アステラス傘下で遺伝子編集技術に強みをもつUniversal Cells(ユニバーサルセルズ)と、多能性幹細胞を使った研究開発を進める子会社が研究に参画する。ユニバーサルセルズは免疫拒絶反応を抑えた多能性幹細胞を作る技術をもつ。

共同研究は大阪大の妻木範行教授の研究成果を基にする。妻木教授はiPS細胞から作った組織による椎間板疾患の治療など軟骨の再生を研究してきた。共同研究の費用はアステラス側が負担する。

椎間板変性症は脊椎の疾患。椎間板が変形することでクッション性が失われ、腰痛を引き起こす。日本では約1300万人が腰痛を患い、20〜40%は椎間板変性が腰痛の原因とされている。

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