太陽誘電は体積が従来より約5割少ないインダクターの量産を始めた

太陽誘電は18日、電流を整える役割を担う電子部品「インダクター」の小型化に成功し、量産を始めたと発表した。積層構造を工夫することで従来品よりも体積を約5割少なくした。ワイヤレスイヤホンなどのウエアラブル機器の高性能化や小型化につながるとみている。

新たなインダクターの体積は約0.48立方ミリメートル。従来と同じ金属系磁性材料を使っている。設計を見直すことで、最大の電流値「許容電流値」を0.8アンペアにした。インダクターは一般的なワイヤレスイヤホンでは両耳で10個以上電源回路に搭載されているという。

子会社の和歌山太陽誘電(和歌山県印南町)で5月から生産を始めた。サンプル価格は従来品と同等の1個50円(税抜き)。サイズや定格電流の異なる製品も新たに発売した。

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