ROXXは現場で働きたい求職者と求人企業をオンラインで仲介する

IT(情報技術)を活用して人事業務を効率化する「HRテック」を手掛けるROXX(ロックス、東京・新宿)は国内の機関投資家を引受先とする第三者割当増資で3億円を調達した。同社は建設や物流、販売などの現場で働きたい求職者の転職支援を手掛け、累計の会員登録者は30万人を超える。調達資金で100人の社員を新規採用し、1年後の社員数を現状より3割多い400人に引き上げる。

主力の転職サービス「Zキャリア プラットフォーム」は、現場で働きたい未経験の求職者と求人企業をオンラインで仲介する。企業が求職者にスカウトを送れるだけでなく、提携する400社の人材紹介会社を通じて求職者に合った仕事を紹介する。最近では1次面接を人工知能(AI)で実施するシステムを導入し、「24時間365日、好きな時間帯に面接を受けられる」(中嶋汰朗代表)のが特徴だ。

現場職はアルバイトなど非正規雇用が多く、収入が不安定な面がある。「正社員になると年収が400万円台に上昇するなど待遇が改善するため、20代前半の利用者が増えている」(中嶋氏)。今回の調達資金でインターネットテレビでの広告出稿を増やすなど求職者の認知度を高め、早期に売上高100億円を目指す。

今回の第三者割当増資は独立系運用会社のfondnote(東京・港)が引き受けた。これとは別にベンチャーキャピタル(VC)など既存株主が持つ14億円相当の株式をセカンダリー(2次流通)取引で国内外の機関投資家や事業会社4社に譲渡した。

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