伊藤忠商事が始める環境関連の常設展では、地球儀の形をしたディスプレーも設置した(17日、東京都港区)

伊藤忠商事は18日、東京都港区の本社に併設している持続可能な開発目標(SDGs)の情報発信拠点内で、常設展示「地球のあした観測所」を始める。米アップルが6月に日本で発売したゴーグル型端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」などのデジタル機器を置き、訪問客に伊藤忠の環境関連事業などをわかりやすくアピールする。

オープンに先立ち17日にメディア向け内覧会を開いた。来訪者はビジョンプロを使って、伊藤忠の環境関連ビジネスの説明を閲覧する。手を伸ばすと、仮想現実(VR)でボールが動くなどの演出も用意した。地球儀の形をしたディスプレーも設置し、食品の廃棄問題や素材の低炭素化などの注目トピックについて各国の状況を学べる。

米アップルのゴーグル型端末「ビジョンプロ」を使った説明コーナーもある(17日、東京都港区)

企画を担当した広報部の菰田有花さんは「体験式の設備を使い、環境問題などを分かりやすく学べる展示にしたい」と語った。

今回の常設展示は2年間ほど続ける方針。従来は2〜3カ月間の期間限定で展示を入れ替えてきた。伊藤忠は2021年4月、同拠点をオープンした。入場は無料で、年間約18万人が訪問している。

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