技術戦略の説明をするスズキの鈴木俊宏社長(17日午前、東京都千代田区)

スズキは17日、小型車に対応したハイブリッド車(HV)の新型エンジンを開発すると発表した。エンジンの小型化と燃費性能の向上の両立をめざす。主力のインドや日本市場では電気自動車(EV)の普及にまだ時間がかかるとみて、HVの開発を強化する。

同日、都内で技術戦略説明会を開いた。新型HVエンジンは、2023年12月に全面改良した小型車「スイフト」に搭載した高効率エンジンを基に開発する。スズキが強みを持つ軽自動車や小型車のエンジンルームに収まるように設計を工夫する。

電池とモーターを組み合わせて、燃費性能がさらに高い「ストロングハイブリッド」の搭載車種を広げる。時期は未定としている。

スズキは35年には新車販売のうちHVがインドでは3分の1程度を占め、日本国内でも全体の7割を占めるとみている。EVの普及にはまだ時間がかかるとみて、HVの開発を強化する方針。

EVも並行して対応を進める。駆動装置「eアクスル」を内製化することも明らかにした。国内で量産し、今後投入する軽EVに搭載する。中核部品のeアクスルの内製化により、コスト高のなか販売価格の上昇を抑える。

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